沖縄にルーツを持ち、日本と関わりの深いアメリカ文化を題材に絵画や立体、パフォーマンスを発表している。「暗闇に光る目」「商品パッケージ」「蛇」などの記号を、“描いて”は“消す”をくり返す作業のなかでアウトラインが薄ぼけ曖昧となり、作家自身のポートレイトのように愛嬌のある姿で「個人的な存在」に変容する。それはKINJOにとっての自画像のようなものであり、自身のルーツを掘り下げていく行為でもある。