ARTIST

髙田 万里

アメリカ生まれ。幼少期からアートに興味を持ち、東京は原美術館の庭で遊びながら育つ。
ハワイで高校生活を送る中、アートセラピストでもある彫刻家カレン・ルーカスに出会い師事。日米での学びを活かし、現在はOtis College of Art and Designにて、さらに出会いを広げながら制作活動を行なっている。

Artist Statement
今回の制作において、私にとっての富士山は、単なる風景ではなく、自分自身と向き合うための存在として立ち現れています。場所や時間、そのときの精神状態によってまったく異なる表情を見せるこの山は、外界の風景でありながら、同時に私の内面を映し出す鏡のようでもあります。これまでも雲の形や色彩、フォルムを誇張することで自身の感覚を織り込んできましたが、本作ではさらに一歩踏み込み、感情や精神の状態とより根源的に結びついた表現を試みています。同じ場所であっても、静かで冷静なときに見える景色と、心が温かく満たされているときに見える景色は大きく異なります。そうした「見え方」の差異そのものを、より強く、明確に画面へと表出させることを目指しています。

また今後は、モチーフを富士山に限定するのではなく、日常の中で無意識に自分の心と同期している風景や瞬間へと視野を広げていきたいと考えています。身近な街の景色や、音楽から喚起されるイメージ、あるいは特定の場所や出来事に宿る空気感など、自身のスピリットと自然に共鳴するものを、時にドラマチックに、時に過激に、より率直に表現していきます。本展の作品は、目に映るものを再現するのではなく、自分の内面を通して変容した「見え方」そのものを描き出そうとする試みの出発点です。

一方で、本制作の初期に描いたポートレートは、自分に影響を与えてきた人物をテーマとしています。風景が内面を映し出す鏡であるとするならば、人はその内面を形成してきた存在であると捉えています。ポートレートは、外側に存在する他者でありながら、同時に自分の内側に深く関わる要素として位置づけられます。風景と人物という二つのモチーフを通して、内面と外界の関係性を往還しながら、私という存在がどのように形づくられているのかを探求しています。

BIOGRAPHY

2022
Hawaiian Mission Academy 卒業
2025
東洋美術学校 卒業
2025
Otis College of Art and Design 入学

EXHIBITIONS

2024
【個展】「Takada Brothers: Twins Exhibition」(GAFU -gallery & space-、埼玉)
2025
【個展】「The Beginning」(あかね画廊、東京)
2025
【グループ展】「第76回 東洋美術学校卒業制作展」(東京都美術館、東京)

OTHER

2024
壁画制作プロジェクト(福岡)
2024
キッズアート教室ボランティア(東京)
2024
キッズアート制作ワークショップ(埼玉)
2025
Tシャツデザイン制作プロジェクト(長野)

WORKS