EXHIBITIONS
PLACE
Tokyo International Gallery、新進気鋭作家・KINJOによる新作個展
「PLACE」を開催
株式会社Tokyo International Gallery(品川・天王洲)では、新進気鋭作家・KINJOによる新作個展、 「PLACE」を開催いたします。
KINJOは企業ロゴや商品パッケージなど、消費社会の記号をモチーフに絵画作品を制作するアーティストです。家族のルーツが沖縄にあるKINJOの作品は、沖縄を通じて子供の頃から触れてきたアメリカ文化の影響が大きいのが特徴です。またこれらの消費社会における記号に加え、暗闇の中で光る目玉や色とりどりの蛇などが作中に登場しますが、それらは彼自身が子供の頃感じていた他人の視線に対する恐怖が背景にあリます。
KINJOの作品は一見ポップアートのような印象を受けますが、前途で触れた通り彼自身の個人的な経験・記憶によって形成されています。その作風はポップアートが持つフラットかつアイコニックな表現とは異なり、荒々しいタッチによる断片的なモチーフの描写が特徴的です。また作品シリーズによってはキャンバスを破って縫い合わせるなど、絵画のフォーマットを逸脱した表現があります。
KINJOは「制作のインスピレーションは散歩して見つけた場所や物であり、特に自分の住んでいる環境には古い工場や広い川が存在し、これらの風景に影響を受けている。」と語ります。作品は時にペンキ塗りが重ねられた工場の外壁やビルボードを切り取ったかのようであり、都市の中で堆積された時間や環境の変化を感じさせます。個人的な体験・視点を出発地点とし、都市環境や消費システムなどの断片をカットアップ/リミックスするKINJOの表現は、2007年に批評家・松井みどり氏が提唱した「マイクロポップ」(制度的な倫理や主要なイデオロギーに頼らず、様々なところから集めた断片を統合して、独自の生き方の道筋や美学をつくり出す姿勢)を体現する、新時代のアーティストです。
アーティストプロフィール
KINJO
沖縄にルーツを持ち、日本と関わりの深いアメリカ文化を題材に絵画や立体、パフォーマンスを発表している。「暗闇に光る目」「商品パッケージ」「蛇」などの記号を、“描いて”は“消す”をくり返す作業のなかでアウトラインが薄ぼけ曖昧となり、作家自身のポートレイトのように愛嬌のある姿で「個人的な存在」に変容する。それはKINJOにとっての自画像のようなものであり、自身のルーツを掘り下げていく行為でもある。
開催概要
- 展示会タイトル
- 「PLACE」
- 開催期間
- 2023年3月4日(土)〜2023年4月22日(土)
- 開廊時間
- 12:00-18:00
- 休館日
- ⽇・⽉・祝
- オープニングレセプション
2023年3月4日(土) 17:00-20:00
- 住所
- Tokyo International Gallery
- アクセス
- 東京臨海高速鉄道臨海線「天王洲アイル駅」から徒歩約8分、 東京モノレール羽田空港「天王洲アイル駅」 」から徒歩約10分、 京急本線「新馬駅」から徒歩約8分