WELCOME TO THE GRÉY MARKET

マイケル・ホー
2021年6月11日 - 7月24日

Tokyo International Galleryでは、6月11日(金)から7月24日(土)までマイケル・ホーによる個展「Welcome to the Grèy Market」を開催いたします。

ホーはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)芸術学部で学び、2018年に最優等賞であるラテン・オーナーズを取得。卒業後、活動拠点を東京に移し、視覚意味論と疑似教訓主義に焦点を当てた絵画や彫刻にアメリカのポップカルチャーを取り入れ、見る者との間に活発な対話が生じるような、より複雑な絵画の可能性を追求してきました。

本展の「グレーマーケットへようこそ(Welcome to the Grèy Market)」シリーズの作品では、街の店頭で目にする見慣れているはずのものが、見慣れない形で表現されています。ブランドのロゴやポップな図柄の風刺的な描写、ノスタルジア、文化リテラシー、装飾の捉え方が、鑑賞者の弱点として作用し、キッチュな感性を楽しむ一方で、そうした感覚に浸ることをとがめたい気持ちにもなります。

風刺的な表現は、一見、消費主義に対するありきたりで根拠のない批判にも思えますが、そこに秘められた効果は、見る者が確信している芸術的嗜好を揺さぶります。ポップな耽美主義に魅了されながら、でも風刺を拒絶したい気持ちになるのなら、まさに心を「揺さぶられた」のだと言えるでしょう。

「嗜好とは何なのか?」
「私は何が好きなのか?」
「私の嗜好は悪趣味なのか?」
「嗜好はどうやって形作られるのか?」と。

マイケル・ホーによる「Grèy Market」是非お楽しみください。

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